外観は落ち着きのある古民家を意識しつつ、メンテナンスフリーのガルバリウム鋼板にしています。
東向きとなる正面はセイガイ造り(出し桁造り)にしました。
雪の多い地域で見られる工法ですが、今回はパッシブデザインとして取り入れています。
植栽は外から見たバランスはもちろん、窓との関係性、中からの見え方も考慮しました。
落葉樹にする事で、冬の温かい日差しは家の中まで届くようになっています。
西尾市:約22坪 耐震等級3の平屋
家の中央を中心に周回できる動線計画で
暮らしやすい間取り
施工ポイント
自宅兼モデルハウスということで、お客様が気軽に見て、比べられるようそれぞれの空間を別々の仕様で仕上げました。
だからと言って特別なことはせず、あくまでも弊社の標準的な仕様になります。
①長期優良住宅 ②耐震等級3 ③土壁工法 ④エアサイクル工法 ⑤総桧造り
この5つは弊社が提供する家造りの基本となります。
間取りについては、今、再注目されている平屋建て!
しかし、2階建ての1階部分としての考え方も取り入れました。
家の中央を中心に周回できる動線計画にすることで複数の動線となるため、暮らしやすい間取りとなります。
写真
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外観
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玄関玄関は大工の技術が詰まった純和風の造りになっています。
天井はすべて三河産のスギを使った船底天井です。
床は三河産のヒノキを床板に加工しました。
数寄屋建築の考え方でもある針葉樹の柔らかい床板は、一歩足を踏み入れた時に冷たい印象を与えず、堅木にはない優しさがあります。 -
リビングダイニングリビングに入るとまず丸太梁が視界に飛び込んできます。
隣接する建物があり南からの日光が望めないため天井を高くし、天窓を設けました。LDKが16帖と少し小さめですが、天井を高くすることで狭さを軽減し、腰板を貼ることで間延びせず締まった印象になります。キッチン側の壁にはスギで手造りした木タイルにしています。
国産材=和風というイメージが付きがちですがお洒落にもできるのです。 -
キッチンタカラスタンダードのキッチンを採用しています。
シックなチャコールグレーを選びました。
引き出しの中まで全てホーローで作られているので耐久性はもちろん、お手入れが本当に楽です。
マグネットがどこでも使えるのも魅力のひとつです。 -
洗面どうしても臭いや湿気がこもってしまう洗面脱衣室ですが、スギの板張りにすることで嫌なにおいや、余分な湿気を吸収してくれます。
木は湿気でカビると思われがちですが、吸収・放出を繰り返すのでそんなことはありません。 -
寝室寝室はオーソドックスにクロス張りの仕上げです。手造りベッドは取り外し可能なスノコにし、サイズの変更ができるようにシングル、ダブルを別々で造りました。テレビカウンターはエンジュの一枚板です。
この落ち着きのある色は個人的に好きです。 -
トイレトイレは少し大きく一坪です。
小便器の周りにはホーローパネルを貼り、ひと拭きしやすくお掃除が簡単です。トチの無垢カウンターに陶器の手洗い器は完全オリジナルになります。
腰板はヒノキで落ち着く空間に仕上げました。 -
WIC3帖の広さのウォークインクローゼットです。
下段は以前から使っていた引出し収納のサイズに合わせています。
上段はハンガーパイプをつけているため、洋服をたっぷり掛けられます。 -
サンルーム洗面室同様、スギの板張りのサンルームです。
雨が降るとどうしても室内干しができるようなスペースが必要になります。
日当たり良好なので晴れの日にはアイロン掛けや、子供のちょっとした遊び部屋としても使えます。
施工概要
- 所在地
- 愛知県西尾市
- 竣工
- 2020年8月
- 家族構成
- 大人2人 子供1人
- 法規
- 都市計画区域 市街化調整区域 下水道処理区域
- 構造・工法
- 主体構造 木造在来工法
- 構造材
- ヒノキ
- 基礎
- ベタ基礎
- 規模
- 地上1階
- 延床面積
- 75.08㎡ 22.67坪
- 間取り
- 1LDK
- 設計者
- コンドウ建築
- 施工
- コンドウ建築
- 外壁
- ガルバリウム鋼板 杉板
- 内壁
- ビニールクロス 杉板
- 床
- アカシア 無垢フローリング
- 屋根
- 和瓦葺き
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